カカオショックによるチョコレート価格の高騰
2026/01/23 00:46

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終わらないカカオショック、チョコレート価格はどうなる?
「自分へのご褒美」や「日々の癒やし」として欠かせないチョコレート。
しかし今、私たちの手元に届くその一粒一粒に、かつてない激震が走っています。
皆様も最近「なんかチョコレート高くない?」とは思いませんでしか。
例えば明治のミルクチョコレートですが、2024年中旬には110円前後だったのに対し、2026年現在は200円を超える価格となっています。
一昔前は100円で購入でき、安くてシンプルに美味しいおやつとして気軽に購入していたのですが、現在は200円超えの高級品へと変貌してしまいました涙
なぜこれほどまでに値上がりしているのかですが、2023年下旬ごろから発生したカカオショックが原因となっているようです。
カカオショックの正体:なぜ価格は暴騰したのか
価格ショックによるチョコレートの価格高騰は、単なるインフレの枠を超えた「構造的な供給ショック」によるものです。
異常気象と病害のダブルパンチ
皆さんチョコレートは何から作られているかご存知ですか?
はいすみませんそんなことご存知ですよね、チョコレートの原料はカカオです。
チョコレートの主原料であるカカオ豆は、赤道に近い限られた地域でしか栽培できません。
西アフリカの地域での生産量が、世界生産量の約4分の3を占めているのですが、2023年〜2025年にこの地を多くの被害が襲いました。
過去3年連続でこの地域を熱波や豪雨などの異常気象が襲い、カカオの収穫量が大幅に減少し、供給が追いつかなくなったのです。
これらの異常気象がカカオが腐る「ブラックポッド病」や、成長を阻害する「スウォーレンシュートウイルス」の蔓延を招き、豆が硬くなるなどの甚大な被害をもたらしました。
史上空前の需給ギャップ
世界のカカオ生産の不作により、市場は深刻な欠乏状態に陥りました。
2023-2024年期には、世界全体で374,000トンもの供給不足と見込まれており、前年の不足分が74,000トンと比較してもその深刻さが際立ちます。
規模が大きすぎて想像できません。
この供給不足を受け、国際価格は異常な動きを見せました。
世界銀行の統計では、2023年3月にキロ当たり2.75ドルだったココア価格は、2024年3月には7.09ドルへと158%も急騰しています。
先物市場では、1トンあたり10,000ドルを超える歴史的な高値を記録...
私はよく為替市場やコモディティを見るのですが、ココアの価格が空に向かって昇竜拳でした。
まるで金の如く上へ上へ価格が押しあがって行きました。
日本国内の現状:円安の追い討ち
国際価格の暴騰に加え、日本固有の「円安」が追い打ちをかけています。
2025年10月時点の統計データによると、チョコレートの消費者物価指数は前年同月比で+26.7%という驚異的な上昇を記録。
これは、2020年の物価水準と比較すると約2倍に相当する高値圏です。
一般的な板チョコレート(50〜55g)の平均価格は、2025年11月時点で403円に達しました。
これはコロナ禍前の水準と比較するとなんと約313%の上昇なんです。
かつて100円前後で購入できた「手軽な嗜好品」としてのチョコレートは、今や「特別な日の贅沢品」へとその立ち位置を変えつつあります。
2026年の価格変動予想:高止まりの先にあるもの
2026年、チョコレート価格は下がるのでしょうか?
「劇的な下落は見込めず、高値圏での推移、あるいはさらなる上昇の可能性がある」
というのが私のの見立てではあります。
もしカカオの供給量が増えたとしても、企業側も高い利益率を求め値下げには消極的になるでしょう..
供給不足の解消には時間がかかります。
カカオの木は植えてから収穫まで数年を要するのと、気候変動という構造的な課題に加え、
病害に侵された農地の再生には時間がかかるため、供給不足の解消には長い時間がかかります。
企業の工夫と商品の変化
原材料高騰を受け、メーカーは内容量を減らす「実質値上げ」に加え、高付加価値な商品開発に注力しています。
例えば、カカオ・ポリフェノールの健康効果を謳ったカカオ効果シリーズですが、
これらは「高級・機能性路線の強化」を測った商品だと思います。
売っていなかったので購入できませんでしたが、このカカオ効果86%の26枚入りが、
2022年に定価価格が298円だったのに対して、2026年は過去最高価格で772円まで高騰しているようです。
(参考サイト:https://onedannote.com/16599/)
ここまで高騰するともはや高級品、仕事のお供として気軽に購入できるおやつではありません。
まとめ
これからしばらくのチョコレート市場は、「コストプッシュ型のインフレ圧力が残存し、購買力を抑制し続ける」かなと思っています。
チョコレートは私たちにとって、大切に味わうべき「プレミアムな存在」であり続けることになりそうです。
チョコレートに限ったことではなく、理由は何にしろ供給量が減り需要が高まれば価値は高騰して行きます。
当たり前のように食べているものや使っているものがある日突然手に入らなくなり、遠い存在になることはありえます。
