コラム

学歴はあった方がいいのか? 学歴と要領の良し悪しの関係で"難易度"は変わる

2026/01/26 14:00

学歴はあった方がいいのか? 学歴と要領の良し悪しの関係で"難易度"は変わる

世間では「学歴なんて関係ない」という言葉も耳にしますが、実際社会においては学歴が重要視される事実があります。

最終学歴が高校卒業なのと大学卒業なのとで生涯年収に差があり、就職においても大学卒業以上に限定し採用をする企業も少なくありません。

筆者の私は最終学歴が高校卒業なのですが、実際就職の面で大きく手こずりましたし、悔しい思いや後悔をしてきました。

いいなと思う好条件の求人においては、大学卒業以上の学歴かそれなりの実務経験が求められるものが多かったです。

仕事において学歴は関係ないというのも事実です。私の職場でも大学さらには高校にも進学しておらずですが、仕事において優秀な成績を出す社員の方はいます。そういった方はおそらく要領が良いと思います。

この「要領がいい」とは、物事の要点やコツを瞬時につかみ、無駄なく手際よく処理する能力を持つことと考えてます。この能力は仕事において欠かせないスキルです。この要領の良さは生まれつきに持つ人と、後発的に育む人の2者に分けられると私は考えています。

生まれつき要領が良い人


一言伝えるだけで要点を理解したり、スケジュールやタスクをまとめることが上手な人があなたの周りにもいませんでしたか?

私の周りには何人かいました。

一人プロギャンブラー(悪く言えばニート)の友人がいました。彼は中学校を不登校になり、高校も通信制の学校に通い、勉強はせずにずっと遊んでいました。

その後彼は大学にも進学しましたが、大学でも授業は真面目に受けず、テストもカンニング等で乗り切る始末。正直学力はかなり低く、就職経験もないので社会的マナーやスキルもありません。

そんな世間一般論や知識の話は通じない彼ですが、話の内容の理解がとても早いです。自分の知らない話をされても一度で理解し、未経験のことでもすぐに身につけていきます。

彼はその要領の良さを生かし、中高からパチンコスロットで高成績を出し、現在はポーカーで活躍をしています。人脈も広く、ビジネス的付き合いも上手、要領よく立ち回って生きています。
そんな彼とは小学生の頃からの付き合いで、そばでずっと彼をみてきましたが、彼は生まれつき要領が良いタイプだなと思っていました。

生まれつき要領がいいタイプの知り合いは他にもいますが、彼らは人との付き合い方や仕事への向き合い方が上手なイメージがあります。

生まれつきの要領の良さは恵まれた才能だと思います。要領の良さを持っている人は、学歴など関係なく環境に適応しているように思えます。
メンタルが不調になることも少ないイメージです。

後天的に要領の良さを育む人


逆に後天的に要領の良さを育む人ですが、彼らは少しコミュニティや社会で悪戦苦闘するイメージです。
後から要領の良さを身につけていくタイプは、要領の良さが身に付くまでの下積み期間があり、要領よく仕事をこなせるようになるまでに時間がかかります。

この期間に他者と自分の差を比べてしまい、気持ち的に落ち込んでしまう方も少なくないと思います。この後発的に要領の良さを育む人に関して、学歴は大きな武器になります。

学歴はどう助けてくれるのか


学歴があれば、たとえ実務において要領を掴むまでに時間がかかったとしても、周囲は「受験勉強をやり遂げた根気がある」「基礎的な理解力はあるはずだ」と、ポテンシャルへの信頼を寄せてくれます。

つまり、成長を待ってもらえる「猶予」が与えられるのです。

特に、後天的に要領の良さを育んでいくタイプの人にとって、学歴という「通行証」を持っていることは、不必要な挫折を避けるための有効な手段と言えます。

自分の要領が悪くあまり良い成果を出すことができなくとも、社会での評価は〇〇大学出身だから、〇〇会社勤務だからなどの理由で就職に有利になったり、融資やローンが通りやすくなったりとすることなどもあります。
(もちろんあなた自身が評価されていないというわけではありません。)

学歴は単なる記号ではなく、「過去の積み重ね」を証明し、未来へのハードルを下げてくれる盾なのです。

自分がかつて一つの目標に向かって努力し、結果を出した人間であることを、言葉を尽くさずとも証明してくれます。

不器用で要領を掴むまでに時間がかかる自覚がある人ほど、学歴があることで不当な評価にさらされることなく、着実に自分の能力を磨いていくことができると思っています。

要領が悪く学歴も無いようだとぶっちゃけしんどい


学歴もなく要領が悪い人は苦しい時間が長いと思います。学歴によるダンピングができないですし、要領の良さを育むまでに時間がかかります。

要領の良さを磨くために必要な時間は決して短くはありません。

よく就職して3年は同じ会社で頑張れと聞きませんか?

これは本当にその通りだと思っていて、実務や社会に通用する常識やスキルを身につけるのにはこれくらいの時間はかかります。
要領の良い人は転職も早く、新天地への溶け込みも社会通用性も早い方がいますが、要領の悪い人が要領の良さを育む前に仕事を辞めてしまっても、新たな舞台で活躍するのは難しいと思います。
学歴がなければ再就職のハードルも上がるでしょう。

しかし学歴があればブランクや要領の悪さなどが影響することなく、「次のチャンス」を掴みやすくなります。学歴は何度でも立ち上がるための「セーフティネット」として機能してくれます。

「持たざる者」はどう生きるべきか


では、私のように学歴もなく、生まれつきの要領の良さも持ち合わせていない人間は、どう生きれば良いのでしょうか。絶望する必要はありませんが、覚悟は必要です。

まず、「自分は人より時間がかかる」という事実を、卑下することなく受け入れる必要があります。要領の良い人が1年で習得することを、3年かけて身につける。その3年間を耐え抜くための「継続力」こそが、学歴に代わる私たちの武器になります。

また、学歴という盾がない以上、私たちは「実務経験」や「目に見える実績」を一つずつ積み上げていくしかありません。派手なショートカットを狙うのではなく、泥臭く現場で信頼を勝ち取っていく。

その過程で育まれた「後天的な要領の良さ」は、一度身につけてしまえば、学歴以上にあなたを裏切らない一生モノのスキルになります。

最後に:学歴はあった方がいい、けれど……


結論として、「学歴はあった方が良いのか」という問いに対し、私は迷わず「YES」と答えます。それは選択肢を広げ、自分を守るための強力な装備になるからです。

しかし、もし今あなたが「学歴がない」ことで悔しい思いをしているのなら、それを「自分の限界」だと思わないでほしいです。学歴がないのなら、時間をかけて要領を磨けばいい。要領が悪いなら、人より泥臭く動けばいい。

学歴という盾を持たずに社会に出ることは、確かにハードな道です。けれど、その道で試行錯誤しながら手に入れた力は、いつか必ずあなただけの「独自の価値」に変わるはずです。